【 note : https://note.com/yaguchihappy 】
プライマーの設計に関する問題について解説します。
●ちなみに、プライマーが短すぎると、色々な場所に結合してしまうので、余計な増幅産物ができてしまう。今回の動画は考え方を示すものである。実際、今回の動画のように4塩基しかない短いプライマーを使ってしまうと、様々な副産物が生じてきてしまう(GCCGなんて配列はDNA上のいたるところに出現するので)。ただ、長いプライマーは高価であるし、DNAと結合する確率が減り、産物の収量が下がる(プライマーのサイズが大きいほどアニーリング効率は低下する)。さらに、プライマー同士結合(アニーリング)しないようにするなど、他にも様々な考慮すべき条件があるが、大学で学べばよい。
●生体内ではRNAでできたプライマーが使われる(すぐに破壊され、DNAに置き換えられる。「ここから鎖の伸長を始めた」という目印になっていると考えられている)。PCRではDNAでできたプライマーが使われる。
※申し訳ありません。3´や5´のダッシュ(プライム)「´」が、アポストロフィー「’」の形になっています。正しくはダッシュ(プライム)「´」です。ただし、あまり厳密な書き分けのルールはなく、「´」を「’」と表記することもあります。たとえば東北大学2015入試問題第2問、高校生物教科書(東京書籍 東書・生物301)、『ベーシックマスター分子生物学改訂2版』(オーム社)、『現代化学史』(京都大学学術出版会)、『遺伝子・染色体検査学』(医歯薬出版株式会社)、『バイオ実験イラストレイテッド②遺伝子解析の基礎』(秀潤社)p50、『イラストレイテッド ハーパー・生化学』(丸善)p425など。
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