【 note : https://note.com/yaguchihappy 】
放射性チミジンを用いた細胞周期に関する実験についてわかりやすく講義します。
前回までの講義はこちらです。
①
• 放射性チミジンを用いた細胞周期の追跡①/③ 高校生物基礎発展
②
• 放射性チミジンを用いた細胞周期の追跡②/③ 高校生物基礎発展
追加問題(動画を③まで見てから解いてください)
(3)標識してから12時間後、標識されたM期の細胞の割合が100%から減り始めた。
S期の長さを求めよ。
解説・答え
(1)で見たように、標識されてから五時間後に、標識時S期の先頭にいた細胞(=S期の終わりにいた細胞)がM期に入った。
標識してから十二時間後、標識されたM期の細胞の割合が100%から減り始めた。
どうして減り始めたのかというと、標識時、S期の最後尾の細胞(=標識時にS期に入ったばっかりだった細胞)がM期に入ったからである(この次にM期に入る細胞は標識されていない)。
S期の先頭にいた細胞がM期に入ったのが、(2)の動画で見たように五時間後。
S期の最後尾にいた細胞がM期に入ったのが十二時間後(この後、S期にまだ入っていなかったので標識されなかった細胞が後に続くので、標識されたM期の細胞の割合が100%から減り始める)。
S期の長さは、先頭の細胞がM期に突入した時間と、最後尾の細胞がM期に突入した時間との時差である。したがって、12-5=7時間がS期の長さである。
答え:7時間
(4)細胞周期全体の長さが19時間であった。G 1期の長さを求めよ。
解説・答え
今まで求めた時期の時間を細胞周期全体にかかる時間から引けばよい。
19-5-3-7=4
答え:4時間
noteに簡単な図があります。
https://note.com/yaguchihappy/n/n191308c58e3d#deb4f9ec-2909-4d68-87b1-349da5256d31
#体細胞分裂
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