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ジデオキシ法(サンガー法) 高校生物


矢口はっぴー

10分46秒

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説明

【 note : https://note.com/yaguchihappy 】
ジデオキシ法(サンガー法)を用いたDNAの塩基配列解読法について講義します。
語呂「爺でぬくぬく、身長止まる(ジデオキシヌクレオチドが取り込まれると鎖の伸長が止まる)」

問題:サンガー法において、ジデオキシヌクレオチドがDNAポリメラーゼの基質に使われると、DNA鎖の伸長が止まる。何故か。OH基という語を用いて答えよ。
答え:ジデオキシヌクレオチドには3’にOH基がないので、新たなヌクレオチドが合成された鎖に結合することができないから。

●板書のデオキシヌクレオチドは、正確には2’-デオキシリボヌクレオシド三リン酸という。ヌクレオシドというのは、塩基と糖がくっついたものという意味である。そのヌクレオシドに三個のリン酸がついている。
ジデオキシヌクレオチドは、正確には2’,3’-ジデオキシリボヌクレオシド三リン酸という。
●1977年、Sangerにより開発されたDNA塩基配列決定法を、ジデオキシ法、又はサンガー法という。DNAポリメラーゼのDNA鎖伸長反応を利用する。まず、解析したい一本鎖DNAを鋳型として、それに結合する短いプライマーを加える。DNAポリメラーゼと、基質として4種類のデオキシリボヌクレオチド(dNTP。NはそこにATCG何が入ってもいいと言う意味である。)を加え、プライマーの3’末端からDNA合成を行う。
このとき、ジデオキシリボヌクレオチド( ddNTP)を少量加えると、これが取り込まれたところでDNA鎖の伸長が停止する。
ddNTPはランダムに取り込まれるので、プライマーからさまざまな長さのDNA鎖が生成される。
塩基配列の決定には、4種類の異なるddNTPを使って4通りのDNA合成反応を行い、反応生成物をポリアクリルアミドゲルで電気泳動する。こうすると1つずつヌクレオチド数の異なる一連のバンドが現れ、塩基配列を決定できる(現在では今回見たように、一気に様々な色を使って標識塩基の位置をコンピュータで定めることができる)。当初は、バンド検出は放射性標識により行われていたが、現在では蛍光色素で標識し、自動DNAシーケンサにより光学的に読み取る方法が一般的である。

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