予備校の授業の合間によく本屋で立ち読みするのですが、その中に「失敗したら傷つくはGOのサイン」「やりたくないは、嫌いからくるストレスなのか、好きからくるストレスなのか、どちらなのかを見極めるべき」「しくじって落ち込む、は続けようのサイン」という文面があり、すごく腑に落ちました。例えばとてもしんどい部活の練習に励む部員のストレスは、上手くなりたい、強くなりたいという、好きからくるストレスです。やりたくない雑用とかは嫌いからくるストレスです。
3年前に黒板を買ったんですが、実際に動画を撮るまでに2年半もかかりました。部屋の明るさの関係でノイズ(ザーという感じの画質の荒れ)がすごいなどの問題もありましたが、仕事が忙しいとか当時と比べて太りすぎてるとか若さが失われたとか、当時の授業より上手く撮れる自信もないし当時ほどの熱意もないし、あっという間に2年半が経ちました。こんな感じで人生はやりたいと思っているうちにできないまま歳をとっていくんだろうなと2022年の前半は思ったりしていました。
最初の斜軸平面の回転体を撮ろうと決めた要因は特になかったですが(というより2年半ずっと撮ろう撮ろうと自分に毎日言い聞かせていたにもかかわらず動けなかった)、あの授業は、板書すること以外の解説においての説明の順序のセリフまで全て紙に箇条書きにして臨みました。撮影後、編集してからも動画をアップすることをとんでもなく躊躇しました。なぜなら、登録者の8割以上はもう受験生ではないはずだから、登録を解除していないだけでもう受験勉強はしていないので、通知が来た時点で、もう必要ないと判断して登録を解除するだろうと予測したからです。
そんなこんなで今に至るわけですが、やりたいことをやるというのは、一般に言われる「現状維持したい」「リスクを取りたくない」という生物の特性?生き抜く上での本能の他にもう一つ「失敗したら嫌だ」「期待通りの結果が得られないかもしれない」という巨大な壁を乗り越えなくてはならず(乗り越え続けなくてはならず)、とてもハードルが高く、そうこうしているうちに人生は終わってしまう、ということを伝えたいです(なぜかいつも上から目線ですみません)。