いよいよ迫ってきた共通テスト本番。共通テスト当日、多くの受験生が電車やバスなどの公共交通機関を利用して、試験会場へ向かうことになります。
しかし、この共通テストの日は、実は1年の中でも痴漢被害が特に増える日です
今回は、受験当日に痴漢被害に遭った場合の対処法、そしてあまり知られていない痴漢冤罪のリスクについて解説します。
なぜ共通テストの日に痴漢被害が増えるのか
共通テスト当日に痴漢被害が増える最大の理由は、「試験に遅れたくない」という受験生の心理が悪用されやすいからです。
受験当日は、普段使わない路線や時間帯を利用する人が多くなります。
そして、強い緊張や不安から、どうしても周囲への注意が散漫になりがちです。
さらに、制服で受験会場に向かう人も多く、「この人は受験生だな」「学生だな」ということが、外見だけで分かってしまいます。
その結果、仮に痴漢被害に遭っても、「ここで声を上げたら遅刻するかもしれない」「試験に影響が出るかもしれない」そう考えてしまい、被害を訴えづらくなるのです。
痴漢被害が起きやすい場所
被害が多いとされているのは、満員電車の車内やドア付近、連結部、駅の階段やエスカレーター、混雑した改札付近などです。
これらの場所では、確かに痴漢被害が起きやすい一方で、満員電車の急ブレーキやカーブ、人の押し合いによって、やむを得ず身体が当たってしまう場面もあります。
すべてが痴漢であるとは言えませんが、こうした環境でトラブルが増えているのも、また事実です。
受験当日に痴漢に遭ったらどうするべきか
もし本当に痴漢被害に遭った場合、まず大切なのは声を出すことです。
例えば、「やめてください」「触らないでください」「痴漢です」などと声を出してください。
最悪、小さな声でも構いません。
声を出すことで、周囲の人が異変に気づいてくれます。
次に、その場を離れることも重要です。
車両を移動する、途中駅で一度降りる、可能であれば女性専用車両に向かうなど。こうした行動で、被害をそれ以上受けずに済む場合もあります。
女性専用車両の立ち位置
ここで一つ注意しておきたいのが、女性専用車両には法的な強制力はないという点です。
女性専用車両は鉄道会社の「協力要請」によるもので、法律で男性の乗車が禁止されているわけではありません。
実際、女性専用車両は、女子トイレとは法的な扱いが全く異なります。
そのため、男性が乗っているという理由だけで、暴言を吐いたり、触れたり、晒したり、攻撃的な行動を取ると、逆にあなたが犯罪に問われる可能性があります!
その点についてもしっかりと頭に入れておきましょう!
「試験に遅れるから我慢」は本当に正しいのか
試験が大切なのは言うまでもありません。遅刻したくない気持ちも、誰しもが理解できます。
しかし、「トラブルを起こしたくない」「周囲に迷惑をかけたくない」という思いから声を上げられず、被害が見過ごされている現実もあります。
状況によっては、駅員や警察に相談することで、試験に関する配慮が受けられる場合もあります。
もちろん、すべての会場で配慮が100%保証されているわけではありませんが、我慢することが唯一の選択肢ではないということは知っておいてほしいです。
近年増えている「痴漢冤罪」という問題
もう一つ、注意したいのが痴漢冤罪です。
痴漢冤罪とは、実際には痴漢をしていないにもかかわらず、痴漢だと疑われてしまうことを指します。
勘違いによるケースもあれば、金銭目的で虚偽の申告をされるケースも存在します。
法律上、痴漢の罪は重く、冤罪を吹っかけた側が大きな責任を問われにくいという構造的な問題もあります。
そのため、冤罪に巻き込まれた場合のリスクは決して小さくありません。
痴漢冤罪に巻き込まれたときの対処法
もし痴漢をしていないのに疑われた場合、まず大切なのは走って逃げないことです。
逃げてしまうと、「やったから逃げた」と誤解される可能性が高くなります。
そのうえで、やっていないことをはっきり伝え、可能であればスマホなどで状況を録画・録音する。
そして重要なのが、駅員室に行かないことです。
駅員室に行くと、通報を受け到着した警察により、“現行犯扱いされるリスク”が高まる可能性があります。
現行犯扱いになると、後に無罪になったとしても、身柄を拘束されるリスクもあるです。
一方で、現行犯でなければ、逮捕や起訴には明確な証拠が必要となり、ハードルは一気に上がります。
そのため、走って逃げるのではなく、説明はしたうえで、連絡先を渡し、堂々とその場を去る。
これは、大手弁護士事務所の弁護士が実際に解説している対応策でもあります。
まとめ
共通テスト当日は、痴漢被害のリスクが増える特殊な日です。
痴漢被害に遭った場合は、我慢せず声を上げること。痴漢冤罪にあった場合は、逃げずに冷静に対応し、現行犯扱いを避けること。
試験は大切ですが、あなた自身の人生や尊厳は、それ以上に大切です。
この現実を、ぜひ頭の片隅に置いたうえで、試験当日を迎えてほしいと思います。
最後までありがとうございました。




