概要
の解のことを、実数 の 乗根 という。簡単にいうと、 回かけて になる数。
複素数の範囲を含めると、実数 の 乗根は 個存在するが、ここでは実数の範囲で話を進める。
例
の 乗根(平方根)は
の 乗根は (複素数の範囲にあと 個ある)
詳細
という記号を見たことがある人も多いと思うが、これは実数 の 乗根の(実数の) つを表す。これは割と取り扱いが難しい記号で、以下のルールがある。興味がある人向け。
・ が偶数のとき、 は実数 の 乗根のうち 以上のものを表し、 が 以上のもとで定義される。
・ が奇数のとき、 は実数全体を取り、 は実数全体で定義される。
これで、 の値はただ一つに決まることになる。
例で確認すると、
となる。おなじみの 「ルート(平方根)」 もこの仲間(左肩の小さい は省略されている)で、
となる。上が正のルート、下が負のルート、と呼ばれる。 で偶数のときなので、中身は 以上(注:実数の範囲で考えている)かつルートの値も 以上。
補足
を書くときに、しっかりと を上の方に書かないと、係数と間違いやすくなり、先生によっては怒られるので注意。
また、 の 乗根は、 オメガを使って、 の つであることも押さえておこう。(こちらの「オメガ」の辞書でもっと深い知識を確認できる)