Follow Us!!:

アプリなら、たくさんの便利な機能が無料で使える!
今すぐアプリをダウンロードして、もっと自由に学ぼう!

履歴の確認
お気に入り・フォローの登録
通知の受け取り
ファイルの作成・追加・複製
メモの作成・確認
モチベボードの投稿
App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう
運営会社お問い合わせ利用規約プライバシーポリシー

© 2025, okke, Inc.

蒸気圧降下

概要

「蒸気圧降下」とは、ざっくり言えば溶液では蒸気圧が下がるという現象のこと。正確には、「不揮発性の溶質」を溶かした溶液で蒸気圧が下がる現象です。

蒸気圧降下_1.png

蒸気圧が下がると下図のように蒸気圧曲線が下がり、それによって「沸点上昇」が起こります。

詳細

蒸気圧が下がる仕組み

いきなりざっくり言えば、溶媒の蒸発を溶質がブロックすることで蒸発が抑えられ蒸気圧が下がる、というのが蒸気圧降下の仕組みです。

もう少し丁寧に見ていきましょう。そもそも「蒸気圧」とは蒸発スピードと凝縮スピードがつりあう気液平衡状態の圧力のことです。しかし溶媒に対して不揮発性の溶質が溶けると、溶液の表面に一定確率で溶質がやってきて、蒸発スピードが下がってしまいます。

蒸気圧降下_2.png

蒸発スピードが下がった結果、圧力が下がった状態で気液平衡に達するため蒸気圧が下がるということになります。

ラウールの法則

基本的には「溶液では蒸気圧が下がる」だけ知っておけば十分ですが、ごく稀に「どのくらい蒸気圧が下がるのか」を計算する問題が出題される場合があります(*注1)。そこで、蒸気圧の下がり具合に関する法則であるラウールの法則を紹介しておきます。

蒸気圧降下_3.png

希薄溶液の蒸気圧は、純溶媒の蒸気圧を溶液全体に対する溶媒分子のモル分率倍した値になる、というのがラウールの法則です(*注2)。言葉で聞くと難しそうですが実は図で考えれば簡単です。

蒸気圧降下_4.png

たとえば5粒中1粒が溶質であれば、蒸発しようとしても1/5の確率で溶媒表面の溶質に邪魔されます。その結果、蒸気圧は4/5倍になってしまいます。これがラウールの法則です。

補足

  • (*注1)その場合は問題文でラウールの法則が紹介され、それを読めば解ける問題にはなっているはずですが。
  • (*注2)実際は溶媒と溶質の分子間力の違いなどにより、ラウールの法則は成り立たなくなりますが、希薄溶液や構造の似た物質(ベンゼン+トルエンなど)の混合溶液では近い値になります。

タグ

関連動画

32:29
【高校化学】希薄溶液の性質I(沸点上昇・蒸気圧降下)【理論化学】受験メモ山本
6:34
08溶液 希薄溶液の性質 蒸気圧降下 沸点上昇 凝固点降下 ポイント解説 6分高校化学攻略講座
21:31
【違いをしっかり理解!!】希薄溶液の性質(蒸気圧降下・沸点上昇・凝固点降下・浸透圧)〔現役講師解説、高校化学、化学基礎、2023年度版〕3rd School
4:18
希薄溶液とは【高校化学】溶液の性質#3超わかる!授業動画
23:28
【高校化学】蒸気圧降下・沸点上昇マサの高校化学

関連用語

蒸気圧
凝固点降下
沸点上昇
気液平衡
状態図