古代エジプトにおける王の称号。
政治的、宗教的に絶対的権力を有し、「全エジプトの代表」とされた。
流れ→古代エジプト
まとめ→オリエント、オリエントと地中海世界
前3000年頃〜前12世紀

太陽神ラーを祀った神権政治を行った王たちは「ファラオ」と呼ばれていました。
上下エジプト統合の象徴である二重冠を被っており、全エジプトを代表する存在とされました。
(前27世紀頃〜前21世紀頃 首都:メンフィス) 絶対的権威を示すため、ファラオたちは巨大なピラミッドを築かせました。
特にクフ王、カフラー王、メンカウラー王がギザに築かせたものは「ギザの三大ピラミッド」として知られています。
(前17世紀〜前12世紀 首都:テーベ→テル=エル=アマルナ→メンフィス)
中央集権化が進んだ中王国(首都:テーベ)を経てたてられた新王国では、対外政策が積極的に行われました。
前15世紀のトトメス3世は特に盛んに遠征を行います。
アメンホテプ4世は宗教改革を行い首都も遷しますが1代で挫折、次の王ツタンカーメンによってメンフィスに遷されます。
ラメセス2世は前13世紀にカデシュの戦いでヒッタイトと争ったほか、アブ=シンベル神殿の建築などの事業も行います。
「海の民」の襲来により王権は衰退し新王国は終わります。
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