エチオピアの民族・言語・宗教
だいたいのイメージ
黒人の多民族国家。
植民地支配を受けなかったため、古い伝統や言語、宗教が残っている。
人種
黒人がほとんど。
正確には黒人と白人の両方の特徴を持っており、典型的な黒人とは少し異なる。
民族
エチオピアは多民族国家。
- オロモ人
- アムハラ人
など、黒人の諸民族が多数存在する。
そのため民族紛争が絶えず、政治的な不安定さの原因になっている。
(データブック・オブ・ザ・ワールド)
言語
多言語国家だが、アムハラ語が優勢で公用語はアムハラ語。
アフロ・アジア語族に属し、言語的にはアラブ世界に近い。
宗教
キリスト教が多数派。
エチオピアのキリスト教はエチオピア正教といい、パレスチナからヨーロッパを経由せずに伝わった、私たちが想像するキリスト教とは全く異なるものである。
また、アラブ世界に近いためイスラム教も一定数いる。
(データブック・オブ・ザ・ワールド)
(エチオピア正教の教会)
補足~独自の文化を保つエチオピア
エチオピアが列強による植民地支配を受けなかったことは有名ですが、それ以前にも異民族に支配されることはほとんどありませんでした。
エチオピアは古くからアクスム王国などの地元勢力が強く、北アフリカに位置しながらイスラム教勢力の支配を受けたこともありません。
特にこのイスラム勢力の支配を受けなかったことが重要で、
- 古いキリスト教(エチオピア正教)が残った
- アラブ人が少ない
- アラビア語が広まらない
など、周囲の国とは違う独自の文化を残す大きな要因となりました。
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