木材から紙製品を製造する工業。
木材→パルプ→紙の順に加工される。
木材と水を大量に使用する、原料指向型立地。
世界的には、中国・アメリカ合衆国・ブラジル・スウェーデンなど森林の多い国で生産が盛ん。
日本では、静岡県富士市で生産が盛ん。
原料は木材であり、また製造の際大量の水を必要とします。
木材のままよりも紙にしてからの方が輸送しやすいので、原料指向型立地です。特に、大量の水が必要であるため川沿いに立地する傾向があります。
近年はパルプを外国から輸入することもあり、臨海立地もみられます。
世界的には、森林大国で生産が盛んです(特にパルプ)。
近年はパルプの状態で取引されることも多く、上位の生産国は紙とパルプで異なります。

特に、静岡県富士市が有名です。製紙・パルプと言えば富士市、富士市といえば製紙・パルプ。
とりあえず、富士市を覚えておけば問題ありません。万が一のために北海道苫小牧市を覚えておくと安心です。
(ちとにとせさんより引用)
製紙・パルプ業は、かつて大きな環境問題を引き起こしたことでも知られています。
かつては、製紙の際に発生するパルプの屑、廃液を適切に処理せずに放流していました。
その結果、製紙工場が集積する静岡県富士市の田子の浦港では、ヘドロの堆積、悪臭、水質汚染が発生。一帯は死の海と化しました。
現在は工業廃水の適切な処理が義務付けられ、問題は解決しています。
近年は、森林資源の保護などを目的に古紙の回収・再生が進んでいます。
特に日本や韓国は古紙回収率が高く、約80~90%となっています。
日本や韓国は回収した古紙が多すぎ、国内では消費しきれないため、ベトナム・台湾などに古紙が輸出されています。
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