軽工業
軽工業
工業を分類しよう! となったら、まず初めに思いつく分類が
軽工業⇔重工業
というものでしょう。
ではこの「軽」と「重」とは何のことかというと、「製品の重さ」です。単純すぎてアホらしいですかね。
ざっくり言うと、
- 体積に対して軽いものを作る工業→軽工業
- 体積に対して重いものを作る工業→重工業
こういうことです。
布製品とか、食品とか、そういうものは軽いですよね。一方で、鉄などの金属製品、自動車、船など、明らかに重いだろこれみたいなのをつくっていれば重工業だということです。
特徴
軽工業は、布製品や食品などあまり技術を要さない製品を作るものであるという性質から、
- 資本集約度が低い
- 技術集約度が低い
という特徴があります。
つまり、
- 設備に金がかからない
- あまり技術がいらない
ということですね。
お金も技術も乏しい発展途上国で軽工業が先に発展するのは、これが理由です。また、資本があまり必要でないということで中小企業の割合が高いという特徴もあります。
たとえば繊維産業、その中でも特に縫製産業などは、この代表的な例と言えるでしょう。縫製産業に必要な道具はミシンだけ、あとは労働者がミシンで布を縫い合わせるだけです。設備はミシンしか要らないから金もかからない、労働者も布を縫い合わせるだけだから誰でもできる、熟練の技術もいらない。
こういうわけで、安い労働力を確保できるバングラデシュやカンボジアなどの国に縫製産業が発達するのです。
分類
軽工業に分類されるのは、
- 繊維
- 食料品
- 製紙
- 窯業
が代表的です。
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