原料指向型立地で、石灰石鉱山の近くに立地。
日本は石灰石を完全自給している。
福岡県、山口県で特に盛ん。
典型的な原料指向型立地の工業です。
原料は石灰石です。
日本は石灰石を完全自給しているため、日本のセメント工場は石灰石鉱山の近くに立地することが多いです。
日本で石灰石の生産が盛んなのは、
が有名です。
山口県には秋吉台のカルスト地形もありますし、石灰石が豊富な土地です。
福岡県の筑豊は炭田もあったと同時に石灰石の一大産地でもあり、八幡製鉄所が立地したのは、筑豊の石炭と山口・筑豊の石灰石を利用できるから、という理由でした。
秩父なんかは、付近に住んでいる人は秩父鉄道の石灰石専用貨物列車をみたこともあるかもしれませんね。
他には、大分県南部の津久見にも大きい工場があります。
(ちとにとせさんより引用)
地図にある「宇部」という街には宇部興産(現UBE)という巨大企業があり、秋吉台の石灰石でセメントを作っています。
もともとこの石灰石は鉄道で運んでいたのですが、鉄道では輸送力が足りないうえ、ストライキが頻発して石灰石輸送がしょっちゅう止まっていました。
これに宇部興産がブチギレ、だったら自力でなんとかしたるわということで、秋吉台の鉱山から宇部市の工場まで専用道路を建設。
会社専用の私道で道路交通法の適用を受けないため、公道では違法になる超巨大アメリカ製トレーラーを投入、150トントレーラーを時速70キロで爆走させ、日々石灰石を運んでいます。

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