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知覚動詞


知覚動詞とは

まずはこの文を見てください。

She told me to look for her wallet.
(彼女は私に財布を探すように言った)

このように、第5文型(SVOC)で目的語(O)の後の補語(C)に動詞をおくときには、不定詞(to do)を用いるのが基本です。

しかし、see, watch, hear, feel などの五感に関する動詞については、補語(C)に動詞をおくときに不定詞(to do)ではなく、原形(do)や現在分詞(doing)や過去分詞(done)でおく用法があります。

五感に関するものが多いので、これらをひとまとまりにして知覚動詞と呼びます。

どれを使う?

不定詞が使えないことはわかったんですが、その代わりと言わんばかりに、3つも候補がでてきたらたまりませんね。違いがわかる人になりましょう。

まず、大きな違いとして

  • 目的語が「〜する」と能動の意味のときは原形か現在分詞
  • 目的語が「〜される」と受動の意味のときは過去分詞

となります。そして、能動の場合でも、

  • 動作の一部始終を見たり聞いたりする場合には原形
  • 動作の一部だけを見たり聞いたりする場合には現在分詞

という使い分けがあります。現在分詞過去分詞の用法を知っていれば納得ですね♪

例文で押さえましょう!

① I saw my friend cross the street.
(私は友達が道を渡るのを見た)
※ ずっと渡り終えるまで見ているイメージです。

② I saw my friend crossing the street.
(私は友達が道を渡っているのを見た)
※ 渡る間の一部分を見ているイメージです。

③ I saw my friend scolded by our teacher.
(私は友達が先生に怒られるのを見た)

上の文では、

①② - my friend は渡っ「ている」ので、原形や現在分詞
③ - my friend は怒「られる」ので、過去分詞

ですね。イメージつかめましたか?

okedic_英語.078.jpeg

同じように、第5文型の補語に不定詞を取らない仲間の、使役動詞の用法も一緒に押さえておきましょう!

知覚動詞の受動態

さて、ここまでで基本的な内容は終わりなのですが、知覚動詞を受動態にすると、実は原形を使っていた場合のみ、原形の部分が不定詞になります。奇妙ですよね、僕もそう思います。

つまり、上の文章①②を受動態にすると、

① I saw my friend cross the street.
→ My friend was seen to cross the street.(to が出現!)

② I saw my friend crossing the street.
→ My friend was seen crossing the street.

となります。現在分詞の方は、受動態にしても to は不要です!

okedic_英語.079.jpeg

(補足)SVO to do との違い

なんで知覚動詞については、第5文型の目的語の後の補語として不定詞を使わないのでしょうか?

これは、使役動詞の場合よりも納得しやすいです。

不定詞はそもそも、これからの起こることを表すものでしたね。動名詞との違いとしてよく出てくるポイントでした。

ですが、see, watch, hear, feel などの五感に関する動詞は、実際に行われているものを見たり聞いたりするわけで、未来のことを表す不定詞とは相性が悪いんですね。まだ起こっていないものを知覚することはできません。

なので不定詞を用いないんだ、とイメージしておけば納得できます!

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