
※「活用語」とは、動詞・形容詞・形容動詞・助動詞のこと。
※終止形と連体形は「らん」と書かれることもある。
活用はしょぼいのに意味や接続が複数あるという、テスト前の一夜漬け泣かせな助動詞。
例文:子泣くらむ。(万葉集)
訳文:今ごろ家で子供が泣いているだろう。
例文:いづくにか住むらむ。(大和物語)
訳文:どこに住んでいるのだろうか。
訳文:鸚鵡いとあはれなり。人の言ふらむことをまねぶらむよ。(枕草子)
訳文:おうむはたいそう心動かされる。人の言うようなことを真似するとかいうことだよ。
※1つ目の「らむ」は現在婉曲、2つ目の「らむ」は現在伝聞の意味。
現在推量は、目の前に見えていないことについての推量を表す。つまり、目の前にあるものについて「これは〜だろうな」みたいな場面では、現在推量の「らむ」は用いられない。
現在原因推量は、「など」「いかで」などの疑問詞や、疑問の係助詞「や・か」などを伴って用いられることが多い。
過去婉曲や過去伝聞は、連体形(らむ)でしか用いられない。あとは意味で判別しよう。
過去推量の「けむ」 の現在バージョンみたいな感じで親戚なので、合わせて押さえておこう。「けむ」は連用形接続なので注意。
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