ゴムの木の表面に傷をつけ、採取された樹液を加工して作られる。

車のタイヤの素材としての需要が非常に多いため、天然ゴムの需要は自動車産業と結び付けて考えると分かりやすい。
近年は合成ゴムも台頭しているが、品質の都合上天然ゴムは必要不可欠であり、根強い需要がある。
ほとんどが東南アジアで生産され、世界中に輸出されている。
原産はアマゾン地方で、年中高温多湿の熱帯雨林気候を好む。
東南アジアでの生産が中心になったのは、19世紀、マレーシアで英国の植民地時代に天然ゴムプランテーションが開発されたことがきっかけ。
(データブック・オブ・ザ・ワールドより)
東南アジアが圧倒的。
地域別にみるとアジア85.9%、アフリカ8.8%、その他5.4%で、アジアがほとんどであることがわかる。
(データブック・オブ・ザ・ワールドより)
東南アジア→自動車生産が盛んな国
が、天然ゴム貿易の肝です。
中国、アメリカ合衆国、日本など自動車生産が盛んな国への輸出が多いです。
一昔前までは天然ゴムと言えばマレーシア、とまで言われるほど天然ゴム生産が盛んだったマレーシアですが、近年はゴムノキの老木化により生産量が減少、油やしへの転作が盛んになっています。
油やしの項も併せて確認しておきましょう。
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