熱帯雨林気候
ここでは、熱帯モンスーン気候(Am気候)を含む広義の熱帯雨林気候について記す。
定義
- 最寒月平均気温が18℃以上
- 年降水量が乾燥限界以上
- 最小雨月降水量が60m以上(Af) または、 (年間降水量)≧ 2500 - 25 ×(最小雨月降水量)(Am)
※ 残りのA気候であるサバナ気候(Aw)の辞書も合わせて確認しよう。
特徴
Af気候は、季節変動の少ない年中高温多雨の気候である。日射量が多く、蒸発量が多いため曇ることも多い。
Am気候は、乾季があるが、年間を通してみると降水量が多い気候である。
土壌は、Af気候、Am気候共に、高温多湿という環境下で、様々な成分が分解され、流される。残った鉄分やアルミニウム分を多く含む赤いラトソルが広く分布する。
ただし、強い陽ざしと高温多湿で植物は育ちやすく、木々がうっそうと生い茂る熱帯雨林ができる。熱帯雨林は、アマゾン川流域ではセルバ、東南アジアでは(狭義の)ジャングルと呼ばれる。熱帯雨林では、植物が死に、腐り栄養となった腐葉土がある。このため、古くから森を切り開いて焼き畑農業が行われてきた。
成因
赤道収束(低圧)帯においては、年中日射量が多く、水の蒸発量も多い。この結果低気圧が発生し、降水量多い。
Af気候の周辺などに分布するAm気候では、モンスーンの影響などで乾季・雨季があるが、年間を通すと熱帯雨林が発達するのに十分な降水量がある。
分布
南北回帰線付近の低緯度に分布する。マイアミはサバナ気候(Aw)と分類されるときもある。
※ 1951-2000年のデータを参考に作成
雨温図では、気温の違いに注意。
※ 1990年-2020年の平均値、気象庁のデータベースから作成
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