インドの人口は、2023年に中国を抜き、世界一になったとみられる(国連推計)。
乳児死亡率は日本の10倍以上とまだ高い水準にあるが、医療水準の向上、栄養の改善などにより低下傾向にある。
人口増加率は自然増加率に比べてわずかに低い。これは、外国への出稼ぎによって人口が流出しているためと考えられる。
合計特殊出生率は2.18しかなく、すでに人口置換水準に近づいている。
補足)2022年、インド保健家族福祉省は、2019-21年の合計特殊出生率が2.0となり、少子化が始まったことを発表した。
(データブック・オブ・ザ・ワールド、2021年)
インドの合計特殊出生率は低下が始まっており、既に2.18しかない。
人口転換の段階でいうと、少産少死の段階に突入しつつあるといえる。
一方で、都市部と農村部では合計特殊出生率が大きく異なるなど、地域間の違いも存在する。
合計特殊出生率が低下を続けているため、下の部分がすぼまっている。
とはいえ、今後生産年齢人口が増えるのは確実で、経済発展が期待される一方、雇用の確保などが問題となっている。
合計特殊出生率は低下し、少子化社会に突入したインドだが、高齢化率はまだ約7%と比較的低いため、今後も人口は増え続ける。
国連によると、中位推計では2060年代前半までは人口が増加、その後ゆるやかに減少していくと推計されている。

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