温帯でかつ、夏と冬の降水量の差が激しいという特徴をもった地域はすべてここに分類される。
サバナに近い気温の高めのエリアや、Dwに近い寒冷なエリアなどがあり、同じCw気候でも異なる特徴がある。
サバナに近いエリアでは、ツバキなどの照葉樹林が広がり、それより気温の低いエリアでは通常の針葉樹林や広葉樹林が広がる。
Cw気候では、赤黄土や黄色土などの土壌が分布する。
夏と冬の降水量が異なる理由には、主に季節風(モンスーン)と、気圧帯がある。
モンスーンの影響が強いエリアとしては、東南アジア周辺やマダガスカル、中国のCfa気候の外側などのCw気候がある。
一方で、気圧帯の強いエリアとしては、アフリカやオーストラリア、南アフリカのCw気候がある。夏は赤道収束帯の、冬は中緯度高圧帯の影響を受ける。標高が高いことで気温が下がり、サバナ気候からCw気候になっているパターンが多い。
ただし東南アジア周辺やマダガスカルでは、気圧帯の影響もある。
また、朝鮮半島や中国北部では、Dw気候に近い成因、すなわち、シベリア高気圧の影響で、冬季少雨となっている。
主に、低緯度の高地や、サバナ気候やステップ気候、亜寒帯冬季少雨気候と温暖湿潤気候の境界に分布する。
ソウルと昆明は共に、Cw気候であるが、数値に注目するとかなり違いがあるのがわかるだろう。
※ 1951年-2000年のデータを参考に作成
※ 1990年-2020年の平均値、気象庁のデータベースから作成
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