アメリカ合衆国に居住する、スペイン語を話すラテンアメリカ系の人々。
「ラテンアメリカ出身者」という意味で「ラティーノ」と呼ぶこともある。
本来は米国の住民に限った言葉ではないが、ここでは米国に居住する狭義の「ヒスパニック」について扱う。
ラテンアメリカ出身。
出身が多い。
プエルトリコはカリブ海の島で、米領だがスペイン語圏となっている。
近年は政情不安定な南米からの移民も多い。
主にスペイン語を話す。
などさまざまな人がいる。
移民の急速な流入に伴ってスペイン語しか話せない人も増えてきており、米国社会で分断と軋轢を産む要因ともなっている。
米国の一部地域ではスペイン語を地域の公用語に採用するなど、ヒスパニックと共存を進めようとする地域も現れている。
ヒスパニックは全人口の18.9%に達する(2021年)。
二割弱に及ぶ巨大勢力となっており、無視できないほど大きい。
合法・不法あわせて大量に流入が続いているうえ、出生率も高いため、今後さらに人口が増加すると考えられている。
メキシコに接する、南西部に多い。
ヒスパニックは主にメキシコとの国境を越えて入ってくるため、メキシコと接している州で特にヒスパニックの割合が高くなっている。
他にもニューヨークに多いが、これは米国最大のプエルトリコ系コミュニティが存在しているためである。
ヒスパニックは、
など賃金の低い産業で働く人が多い。
米国での労働力不足を補っている一方、もともと米国に住んでいた人の職を奪っている面もあり、移民賛成派と反対派の政治的対立を産んでいる。
ヒスパニックには、不法移民として入国した人が多い。
不法移民は、正式な手続きをせず、勝手に国境を越えて入ってくる移民のこと。
不法移民が急増することで、治安の悪化、雇用情勢の悪化など様々な弊害が出ており、政治問題化している。今回の大統領選挙も、不法移民への対処が大きな争点の一つとなった。
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