西岸海洋性気候
定義
- 最寒月平均気温が-3℃以上18℃未満
- 最暖月平均気温が10℃以上22℃未満
- 降水量が乾燥限界以上
※1 温暖湿潤気候との違いに注意しよう。 ※2 本来なら夏の長さでCfcと区別されるが、入試では問われないためここでは述べない。
特徴
気温の年較差が小さく、夏冷涼で冬温暖。
降水量の年較差も小さく、年間を通じて安定した降水がみられる。
植生・土壌
落葉広葉樹が中心。冷涼な地域では針葉樹との混合林となる。
落葉樹が中心であるため腐植が豊富で、肥沃な褐色森林土ができる。
成因
西岸海洋性気候の特徴から紐解いてみよう。
夏冷涼
これは、西岸海洋性気候が緯度40~60度の、比較的緯度の高い地域に分布しているため。
日本で言うと北海道と同じかそれ以上高い緯度帯である。
冬温暖
大陸の西岸を暖流が流れ、偏西風がその温かさを運んでくる。
そのため冬でも暖かい風が吹き、気温が低くならない。
安定した降水量
大陸西岸は季節風の影響を受けにくく、一年中偏西風が卓越する。
このため、年間を通じて海から湿った空気が流れ込み、雨を降らせる。
分布
大陸西岸の中・高緯度地域に分布。緯度は40~60度程度。
西・中央ヨーロッパ、ニュージーランド、オーストラリア南東部(メルボルン)が代表的。
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