ギリシア独立戦争

概要

オスマン帝国の支配下にあったギリシアの独立運動。

自国権益を求めてウィーン体制の足並みが乱れた。

列強に支援されたギリシアはアドリアノープル条約で独立を達成する。

流れ→南下政策

まとめ→近代ヨーロッパ、ロシア

時代

1821年〜1829年

場所

詳細

オスマン帝国の支配下にあったギリシアは、ナショナリズムの潮流を受けて独立運動を開始します。

これはウィーン体制下の正統主義で求められた社会秩序への挑戦とみなされました。

ウィーン体制の維持を強く求めるオーストリアのメッテルニヒはオスマン帝国を支持しましたが、それ以外のヨーロッパ諸国は当初中立をとっていました。

しかしロシアが南下政策の一環としてギリシアを支持しオスマン帝国と対立すると、それに対抗して自らも権益を得るためにイギリス、フランスもギリシアを支持します。

エジプトのムハンマド=アリーにも支援を受けたオスマン帝国でしたが、列強軍はナヴァリノの戦いなどで勝利し、1829年のアドリアノープル条約でギリシア独立の他、ダーダネルス・ボスフォラス海峡の自由通行権も認められました。

ギリシア独立運動に対する、オスマン帝国軍の鎮圧の様子を描いた絵。