共和政ローマの領土拡大についてのお話です。
その中で起きた対外戦争がポエニ戦争であり、これらが格差を生み、混乱につながります。
まとめ→ローマ
前3世紀〜前1世紀

共和政ローマでは、領土拡大も盛んに行われていました。
前3世紀前半にはイタリア半島を支配し、地中海沿岸へと軍を進めていきます。
征服した都市に対しては、それぞれ違った権利を与える分割統治を行い、団結・反抗を予防しました。
そしてイタリア半島以外の征服都市は属州と呼ばれました。
また、アッピア街道に代表される舗装道路は、兵士や物資の迅速な輸送を可能にし、征服に大きく貢献しました。

そうして順調に侵攻を進めたローマだったのですが、元々はフェニキア人の植民市カルタゴが支配していた地域であったため衝突が起こります。
この衝突がポエニ戦争です。
カルタゴの将軍ハンニバルの活躍などで一時は窮地に立たされたローマでしたが、最終的には勝利をおさめます。
しかし、征服戦争により農民が出征したことにより農村は荒廃した一方、支配層はそれらの土地をまとめるなどし、征服先の奴隷を使った大土地所有制(ラテフンディア)によって富んでゆきました。
このようにして格差は広がり、「内乱の1世紀」へと突入していくのです。
この用語を含むファイル
関連動画