古代ローマにおける最高機関。
三頭政治とは対立するものの、その後もローマ帝国の基礎であり続けた。
流れ→共和政ローマ、ポエニ戦争、帝政ローマ、ローマ帝国の分裂
まとめ→ローマ、オリエントと地中海世界
前6世紀〜6世紀

貴族(パトリキ)のみ参加する国家の最高機関で、ローマ共和政成立以来最高官職となっていたコンスル(執政官)を監督・指導する役割を持っていました。
前5世紀にはこの絶対的権力に対して、平民(プレブス)からなる平民会が設けられ、前3世紀にはホルテンシウス法により平民会と平等の扱いとなります。
征服活動の指揮も元老院によってとられていました。
前60年、「内乱の1世紀」を収めたポンペイウス・クラッスス・カエサルの**三頭政治とは対立**しますが、カエサルの急進的改革に共和派が反感を抱いたことから彼が失脚し、元老院中心の体制に戻されようとします。
元老院派であったブルートゥスらは第二回三頭政治を行ったレピドゥス、オクタウィアヌス、アントニウスらによって倒されますが、オクタウィアヌスによる帝政では元老院中心の共和体制が重視されるようになります。
アウグストゥスの称号を授けたのも元老院で、ローマ帝国の分裂まで最高機関として機能し続けます。
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