混合物
概要
「混合物」とは、複数の純物質が混ざり合った物質のこと。たとえば空気(窒素+酸素など)や海水(水+食塩)などです。
逆に、窒素
詳細
純物質と混合物
単体や化合物が1種類のみ集まったのが純物質、2種類以上が混ざり合ったのが混合物です。つまり以下のような関係にあります。
例
- 空気(窒素
、酸素 、アルゴン など) - 海水(水
、塩化ナトリウム など) - 塩酸(水
、塩化水素 ) - アンモニア水(水
、アンモニア ) - 石油(メタンやエタンなどの有機化合物)
特徴
混合物は混ぜる物質の割合によって融点、沸点、密度が一定ではありません。
たとえば純物質である水の沸点は100℃、エタノールの沸点は約80℃と大気圧下では一定ですが、水とエタノールを混ぜた混合物(つまりお酒)の沸点は80℃と100℃の間になります。水が多ければ100℃に、エタノールが多ければ80℃に近づくわけです。
また混合物は物理的操作で分離することができます。物理的操作といわれると難しそうですが、ざっくりいえば化学反応を使わない操作です。
たとえば、
- 泥水を濾過して水と泥に分ける(濾過)
- 海水を沸騰させて、蒸気になった水を水滴にして集め、サバイバルを生き抜く(蒸留)
- お酒を沸騰させて、沸点の低いエタノールのみを蒸気にして分離する(分留)
などが混合物を物理的操作で分離する例です。
補足
- 詳しくは受験メモ山本の純物質と混合物の動画で!
- 混合物の分離はbutsurikyoushiさんの混合物の分離の動画で詳しく説明されています。
- 実は混合物の沸点はハイレベルで難しい!理系の理論化学で「沸点上昇・凝固点降下」を勉強すると仕組みがわかりますよ。
- サバイバルで海水を直接飲むのはNG。塩分が強すぎて利尿作用が高まり、むしろ脱水症状に陥ってしまいます。必ず蒸留をしましょう。
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