浸食輪廻
浸食輪廻
内的営力によって隆起した地形が、外的営力によって浸食され、さまざまな地形が作られて最終的には平原になる。
この過程を説明したのが浸食輪廻で、アメリカの学者デーヴィスが提唱した。
浸食基準面とは
河川の浸食作用がはたらく最低の高さのことで、ほとんどの場合海水面と等しい。
要は、この高さより低かったら浸食は起こらないよという高さのこと。
河川は重力で流れ下って海に注ぐのであるから、海より低い土地を削ることはないということは直感的に分かるだろう。
浸食の過程
(ちとにとせさんより)
原地形
浸食を受ける前の、内的営力によってつくられた平坦な地形。
幼年期
浸食を受け始めた初期の地形。
河川はV字谷を刻むが、他は台地上の平坦な地表が広がる。
グランドキャニオンが代表例。
壮年期
最も地面の起伏が激しくなる時期。
深いV字谷と峻険な山地が形成され、平地は少ない。
日本アルプスなどが代表例。
また、壮年期の山地が沈水するとリアス海岸が作られる。
老年期
さらに浸食が進行し、なだらかな山地が広がる地形。
中国山地が老年期地形だとする説もみられるが、日本には明瞭な老年期地形はないと考えられている。
多くの古期造山帯がこれに当てはまる。
準平原
地面が浸食されつくし、地表面の標高が浸食基準面に達した地形。
平坦な地表が広がり、浸食に取り残された残丘(モナドノック)がみられる。
楯状地は、準平原を実際に表している地形と考えられている。
準平原と残丘(エアーズロック)
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