直径5mm以下のプラスチック。
プラスチックごみが風化してできる。
(白い線が1mm、wikimedia commons)
プラスチックごみが、風雨や紫外線に晒されることで風化し、ボロボロに小さく崩れてできる。
また、プラスチック微生物によって土に還ることはほぼない(非常に長い時間がかかる)。したがって、プラスチックは小さくはなっても分解されることはなく、プラスチックとして環境に残り続ける。
世界中のあらゆるところでマイクロプラスチックが存在すると考えられている。
なかでも海洋のプラスチック汚染が取り上げられることが多く、海洋生物にどのような影響があるのか注目されている。
マイクロプラスチックは生態系に悪影響を与える可能性がある。
海洋生物が、エサと間違えてマイクロプラスチックを食べてしまう例がある。
プラスチックは消化できないので、プラスチックが消化管にどんどん溜まってしまい、
などの悪影響を与えることがある。
これはマイクロプラスチックに限った話ではなく、普通の大きいプラスチックごみを食べてしまう例も大きく取り上げられることもある。
マイクロプラスチックは食物連鎖を通じて生態系全体に影響を与える。
このようにして、生態系の上位の生物にマイクロプラスチックが濃縮され、蓄積されていく(生物濃縮)。
また、マイクロプラスチックは、化学物質を吸着しやすい性質があり、マイクロプラスチックに付着した有害化学物質(PCB、ダイオキシン、DDTなど)が生物の体内に蓄積される可能性がある。
以上のようなプロセスを通じ、生態系全体に、
などの悪影響を与える可能性が指摘されている。
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