世界史まとめ
概要
世界史の全体観についてです。
古代、中世、近世、近代、現代と分けてみていきます。
まとめ図
詳細
古代
川の周辺から文明が生まれ、発達していきます。
メソポタミアと呼ばれる西アジアのオリエント世界と、ギリシャとローマの地中海世界、中国が、古代に主に発展した地域です。
オリエントと地中海世界はローマから発達したローマ帝国によって統一が達成されます。
中国はその世界とは独立して発展し、東アジアの国々を巻き込んだ東アジア文化圏を作り上げていきます。
→オリエント世界まとめ、ギリシャまとめ、ローマまとめ、中国王朝まとめ
中世
7世紀のイスラム教の誕生によって、オリエント世界はイスラーム一色に塗り変わります。
同時期にヨーロッパではゲルマン人の侵入を受け国が多く誕生し、キリスト教が広まります。
ローマ帝国は東西に分裂し、東ローマ帝国はビザンツ帝国として発展します。
一方西ローマ帝国はフランク王国がその名を冠しますがさらに分裂、東西フランク王国とイタリアが誕生します。
教会もローマ帝国の分裂とともに分裂、ローマ教会とコンスタンティノープル教会がそれぞれの首長となり対立が起こりました。
また、ローマ教会の勢力範囲内ではそれぞれの国王、(神聖ローマ帝国では特に「皇帝」と呼ばれる)と教会のトップの教皇との権力争い、叙任権闘争が繰り広げられます。
そして国同士の争いもあり、イギリス対フランスの百年戦争がその代表です。
近世
ローマ教会の腐敗のために宗教改革がおこったことにより、キリスト教世界であるヨーロッパは大きく揺らぎます。
新教VS旧教の最大の戦いである三十年戦争を発端として、王権争いや領土争いなど国家間の争いが激しくなります。
これによって国家の意識が強くなり、主権国家体制が完成しました。
イギリスは本土での戦争への参加は積極的とは言えず、代わりにどの国よりもはやく市民革命が達成され、産業革命を迎えました。
アメリカ・インドへの進出が行われたのもこの時期です。
近代
産業革命により労働者が増えたことにより、市民革命が各地で起きます。
フランスでの革命の只中、ナポレオンが皇帝として圧倒的軍事力で君臨、ヨーロッパのほぼ全領域をおさめますがすぐに崩壊、ウィーン体制が完成します。
この国際秩序の下で市民化が今度こそ進み、近代化しました。
遅れをとった国は、国王などの権力者が近代化を進めたことから「啓蒙専制君主」と呼ばれました。
帝国主義政策と呼ばれる植民地拡大政策がとられ、軍備拡大に当たり同盟を結ぶ国も現れる一方で、イギリスは「光栄ある孤立」を選びます。
フランスが孤立する傾向にありましたが、19世紀末にビスマルクが引退すると外交関係は大きく代わり、またイギリスも外交に参加するようになり、協商国と同盟国に別れて軍備増強が進むこととなりました。
その陣営構成で迎えた第一次世界大戦では協商国が勝利し、一時の秩序をとりもどします。
しかし世界恐慌により安定は崩れ、ファシズムを巡り連合国と枢軸国の争い、第二次世界大戦が起きました。
現代
大きな軍事衝突の後に入った現代では、共産主義を巡りアメリカ対ソ連の、軍事衝突を伴わない争い、冷戦が勃発します。
一応の終結は見ているものの、各地で未解決の問題は数多く残されています。 →大戦後まとめ
補足
流れがなるべく分かりやすいようにざっとまとめてみました。
各時代の流れはリンクの貼ってある「まとめ」を、さらに詳しい解説は各単語を見てみてください。
この流れは、読んでいただければわかる通り、ヨーロッパ中心のものとなっています。
実際は当然、各地で同じだけの時間が流れているためその学習も不可欠です。
各地での動きを学ぶ際にはヨーロッパ(または中国)と紐づけることで時代感がずれることなく学べるのでぜひ試してみてください!
まとめ補足 →東南アジア世界まとめ、中国周辺民族まとめ