尊敬語は、書き手(作者)・話し手による、作品・話題の中の行為の主体(その行為をしている人)に対する敬意を表す。
古文の敬語は、「誰から誰への敬意なのか」 を把握するのがとても大事なので、下の絵で、謙譲語 や 丁寧語 の違いとともに確認しよう。

例文:かぐや姫のかたちの世に似ずめでたきことを、帝、聞こしめして、(竹取物語)
訳文:かぐや姫の容貌の世に比べようがなくすばらしいことを、帝がお聞き遊ばして
→ この尊敬語「聞こしめし」は、竹取物語の書き手(作者)から帝への敬意を表す。(作者不明なので、誰なのかはわからない)
敬語の動詞には、本動詞と補助動詞がある。
古文を読みやすくする上で避けられないので、ひたすらに覚えよう。

※「奉る」「参る」は謙譲語の意味もあるので、注意。詳しくは謙譲語の辞書で確認しよう。
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