植物には、強い光のもとでよく生育するものと、弱い光のもとで生育するものがある。
強い光のもとでよく生育する植物のことを、陽生植物という。
なお、弱い光のもとでよく生育する植物は陰生植物という。
※漢字に注意!!
「陽性植物」ではなく「陽生植物」。
陰生植物と比較して理解しよう。

上の光合成曲線より、陽生植物は陰生植物と比較して
という特徴をもつ。
また、弱い光の条件(①)では、陰生植物よりも光合成速度が小さいが、
強い光の条件(②)では、陰生植物よりもはるかに光合成速度が大きくなる。
このことから、陽生植物は
であることがわかる。
森林では、
(「階層構造」参照)
上で述べた通り、林床のような光が弱い場所では陽性植物は成長に不利である。
そのため、林床では陽生植物は定着しにくい。

遷移の初期では、地表に強い光が当たる。
そのため、先駆種や先駆樹種には陽生植物(陽樹)が多い。
しかし森林が発達すると林床が暗くなる。
その結果、陽生植物は十分に成長できなくなり、
代わりに陰生植物(陰樹)が優占するようになる。
つまり、陽生植物は遷移初期には発達するが、森林の発達とともに割合が減少していくのである。
| 陽生植物 | 陰生植物 | |
|---|---|---|
| 光補償点 | 高い | 低い |
| 光飽和点 | 高い | 低い |
| 強光下での成長 | 大きい | 小さい |
| 弱光下での成長 | できない | できる |
| 遷移での発達時期 | 初期(先駆植物・先駆樹種) | 後期(極相樹種) |
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