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今回は視覚器の中でも「暗順応」について説明しました。
明所から暗所に移動した時に、はじめは何も見えないが、やがて見えるようになってくるのが「暗順応」です。
明るい場所では桿体細胞のロドプシンが分解されるため、急に暗所に移動するとはじめは何も見えません。時間が経つと徐々にロドプシンが合成されてくるため見えるようになります。
☆おまけ☆
ロドプシンは別名「視紅(しこう)」とも言います。これはロドプシンが緑青色の光を最も吸収するので、赤紫色に見えるためそう呼ばれています。
さて、1つ問題です。明所と暗所を頻繁に行ったり来たりするときはある色のみを通す眼鏡をかけると暗順応に要する時間を短縮することができます。それは何色の光でしょうか?(2018 北里大学より)
答えは「赤色の眼鏡」です!
緑青色の光を吸収してロドプシンが分解されてしまうので、緑青色の光をカットしてしまえば良いんです。ということは、緑青色を通さず、赤色のみを通す「赤色の眼鏡」をかければ、ロドプシンが分解されにくくなるため、暗順応に要する時間を短縮することができます!