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Keio University Mita Campus

カントと人間の自由の形而上学的問題 - ヴォルフガング・エアトル

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概要

動画投稿日|2014年7月10日

動画の長さ|6:00

慶應義塾大学文学部のヴォルフガング・エアトル教授は、道徳における客観性、自由意志、責任など、形而上学と倫理学が交差する部分にある問題を研究の焦点としています。 形而上学は実在の根本的構造を問う学問。倫理学や道徳哲学は、人間の行動を支配する規範原理を取り扱います。 そうした原理は、人間の自由が前提になります。自由は、実在の根本的性質、この場合は形而上学的性質のひとつです。 「私は人間の自由の問題、特に、いわゆる決定論に関心があります。人間は自由だという考え方があります。自由に選び、自分の行動に責任を持ち、直感に従って行動するという考え方です。その一方で、私たちには例えば、自然科学があります。自然科学には、継ぎ目なく織られた自然の摂理のようなものがあり、それが世界で起こるすべての出来事を制御しているという前提があります。そこで当然、疑問が生じます。「人間の自由」と「決定論」という2つの前提は、同時に成り立ち得るのか。これは恐らく、私の研究の中で最も重要な問いであり、主にドイツの哲学者イマヌエル・カントに関わるものです。カントにとってもこれは重大な問題でした。それはある意味、カントの理論哲学と実践哲学を結ぶ点だからです。実践哲学は、人間の自由を条件として成立するものです。しかし、自然界には行動を制御する摂理があるという考え方は、この条件に異議を唱えます。」 カント以前、中世の学術界にいた哲学者も、神学的な見地からこの問題を自由意志のパラドックスとして議論していました。人間の自由と全知全能の神の存在は本質的に両立しないというパラドックスです。 「カントはスコラ哲学者が提案した神学的な解答を、形而上学的な解答に変えた」とエアトル教授は確信しています。 「多くの人は、カントとスコラ哲学者を結びつけるのは妙だと感じます。カントには、哲学の概念を覆した革命的存在というイメージがあるからです。ですがカントは、哲学者としてだけでなく、大学教授としても有名でした。彼の時代には、講義などには指定された教科書を使用しなければなりませんでした。教科書というもの、つまり一般的に受容される知識ソースがある、という点が、カントとそれ以前、17世紀や中世盛期にまで遡るスコラ学とを結びつけています。これは多少、音楽に似ています。バロック音楽は、現代とは異なる当時の伝統的な楽器で、バロック時代の音楽を演奏します。私たちはカントをその時代の楽器で聞かなければなりません。すなわち、今では学ぶことがなくなった当時の教科書の内容に照らし合わせることで、カントの極めて曖昧な文章がまったく異なるものに聞こえるのです。」 したがって、エアトル教授は、カントの考え、とくに自由の問題に関する概念を歴史に照らし合わせ正確な文脈の中に位置づけ、読み取ろうとしています。 「カントは自由の問題をまったく新しいやり方で扱ったように思われていますが、実際はおそらく違うでしょう。先達からインスピレーションを得るには、極度の忍耐が必要でした。カントは細部に至るまで調査し、先達の概念を再構築しようと試み、それを自分自身の試みと比べ、同時代のアプローチとも比較したのです。時代を超えて常に同じ問題が議論されており、そこが興味深いところです。つまり、自由の問題は2000年以上にわたって哲学の中核的な問題とされ、さまざまな形で繰り返し現れるのです。現代においては脳神経科学の問題とも関連づけられており、多くの人にとって自由という前提は揺らいでいます。しかし、カントは基本的に自由の理論づけは可能であるとし、人間の行動のメカニズムを説明する自然科学がある、と想定しました。カントは、この継ぎ目なく織られた因果律の中で自由という概念を意味あるものとして掲げられる、と考えていたのです。」

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