DNAマイクロアレイ 高校生物発展
10分10秒
説明
【 note : https://note.com/yaguchihappy 】
DNAマイクロアレイについて講義します。(マイクロアレイは、DNA等を固定したガラスそのものを指すこともあれば、それを用いた遺伝子発現の解析実験を指すこともあります)
●スライドグラスのような小さな面上に、多数の少しずつ異なる配列を持つDNAを規則正しく並べ、別のヌクレオチド鎖と反応させ、それらが結合したかどうかのデータを大量に取得する装置あるいは手法をDNAマイクロアレイという。
●ガラス上に2万個以上の部屋(スポット)を用意できるので、たとえばヒト遺伝子のすべて(約2万個)の発現を網羅的に解析することができる。
以下雑学です。
●今回は2色を使ったが、1色で、色の濃さを解析して発現の大小を比べることもできる。
また、実際は、2種類の発光波長はコンピュータで重ね合わせ、擬似カラーで表示させる。
●あらかじめ、解析に使う配列がわかっていなければこの実験はできない。
●DNAをガラス状に設置する方法はいろいろある。たとえば、そのガラス上でDNAを化学的に合成することもできる。
●加えたcDNAとガラス上のDNAが結合するように、核酸が塩基対を形成することを「ハイブリダイゼーション」という。
●cDNAを使わず、直接mRNAとDNAをハイブリダイゼーションさせることも多い。
●データの信頼性を上げるために、対照として、センスとアンチセンスのプローブを別々に用意したり、変異が多い箇所がわかっていれば(この実験は配列の相補性に依存しているので、細胞ごとに違う位置に変異が入ってしまうと誤差が生じる)、それぞれの変異に対応したプローブを別々に用意したりすることもある。
●現在では、マウスやヒトの全ゲノム情報をカバーするための特別なマイクロアレイが購入可能である。
#高校生物
#バイオテクノロジー
#マイクロアレイ
DNAマイクロアレイについて講義します。(マイクロアレイは、DNA等を固定したガラスそのものを指すこともあれば、それを用いた遺伝子発現の解析実験を指すこともあります)
●スライドグラスのような小さな面上に、多数の少しずつ異なる配列を持つDNAを規則正しく並べ、別のヌクレオチド鎖と反応させ、それらが結合したかどうかのデータを大量に取得する装置あるいは手法をDNAマイクロアレイという。
●ガラス上に2万個以上の部屋(スポット)を用意できるので、たとえばヒト遺伝子のすべて(約2万個)の発現を網羅的に解析することができる。
以下雑学です。
●今回は2色を使ったが、1色で、色の濃さを解析して発現の大小を比べることもできる。
また、実際は、2種類の発光波長はコンピュータで重ね合わせ、擬似カラーで表示させる。
●あらかじめ、解析に使う配列がわかっていなければこの実験はできない。
●DNAをガラス状に設置する方法はいろいろある。たとえば、そのガラス上でDNAを化学的に合成することもできる。
●加えたcDNAとガラス上のDNAが結合するように、核酸が塩基対を形成することを「ハイブリダイゼーション」という。
●cDNAを使わず、直接mRNAとDNAをハイブリダイゼーションさせることも多い。
●データの信頼性を上げるために、対照として、センスとアンチセンスのプローブを別々に用意したり、変異が多い箇所がわかっていれば(この実験は配列の相補性に依存しているので、細胞ごとに違う位置に変異が入ってしまうと誤差が生じる)、それぞれの変異に対応したプローブを別々に用意したりすることもある。
●現在では、マウスやヒトの全ゲノム情報をカバーするための特別なマイクロアレイが購入可能である。
#高校生物
#バイオテクノロジー
#マイクロアレイ
タグ
# DNAマイクロアレイ
# 矢口先生
# バイオテクノロジー