今回はES細胞とiPS細胞についてまとめました。
ES細胞、iPS細胞については入試問題によく出題される
①名称、②作製方法、③細胞の特徴、④問題点をチェックしておきましょう!
①名称
ES細胞(Embryonic Stem Cell:胚性幹細胞)
iPS細胞(induced pluripotent stem cell:人工多能性幹細胞)
②作成方法
ES細胞:
受精卵が胚盤胞(胞胚にあたるもの)になると、栄養外胚葉(胎盤になる)と内部細胞塊(胎児になる)に分かれます。この内部細胞塊を培養してできたものがES細胞。
だからES細胞は胎児のすべての細胞になれるが、胎盤の部分にはなれない。
iPS細胞:体細胞(皮膚細胞)に4つの遺伝子をウイルスベクターを利用して導入する。すると細胞が初期化されて(リプログラミングされて)iPS細胞ができる。
③細胞の特徴
ES細胞もiPS細胞も
「多能性」と「増殖能」をもつ。
→これが再生医療の研究において必要となる能力
※どちらも多能性を持っているが、全能性はもっていない。
④問題点
ES細胞:
・他者の受精卵に由来する細胞を体内に持ち込む
ことによる拒絶反応が起きる可能性。
・ES細胞は受精卵から作られるため、将来1個体となる胚を壊さなければならない倫理上の問題
→入試問題でiPS細胞がES細胞より優れている点は?と聞かれたら、この逆を答えれば良い。
・iPS細胞は本人の体細胞を利用するので拒絶反応が起こらない。
・iPS細胞は体細胞を利用するので倫理上の問題も解決される。
など。
しかしiPS細胞の問題点もあります。↓
iPS細胞
・遺伝子の発現調節を改変させたことにより、異常な細胞が生じる危険性を排除できない。
例えばがん細胞が発生することもあります。