ゴキブリの脚の再生は「先端ー基部軸」に位置価を設定すると理解しやすいです。
例えば先端からA、B、C、D、Eと位置価を設定したゴキブリの脚の
A、Bをもったものに、Eを移植すると、C、Dの部分が再生されます。位置価に不連続が生じると、連続性を回復させるように再生が起こります。これがポイントです!
次に同じ先端からA、B、C、D、Eと位置価を設定したゴキブリのA、B、C、Dをもったものに、B、C、D、Eを移植すると、Cの部分が再生されます。(つまりA、B、C、D、C、B、C、D、Eとなる。)これも先ほど説明したように位置価に不連続が生じると、連続性を回復させるように再生が起こるからです。
次に右脚に左脚を移植すると、過剰脚が形成されます。ゴキブリの脚は「先端ー基部軸」に位置価が設定されているだけではなく、円周方向にも位置価が設定されており、連続性を回復させるように再生が起こります。(詳しくは動画の説明をご覧下さい)
参考
2002早稲田大学入試問題
ウォルパート発生生物学
エッセンシャル発生生物学