今回はパフについて解説しました!
(風邪を引いて声があまり出ていません。申し訳ありません。)
生物基礎用としましたが、理系生物選択者にも役立つところまで話をしています。
〜内容のまとめ〜
双翅目の昆虫の幼虫の唾腺を観察すると、通常の100〜150倍の大きさを持つ横じまのある唾腺染色体が確認できる。唾腺染色体の膨らんだ部分をパフという。
ショウジョウバエの各発生段階におけるパフの位置を観察すると、
パフの位置と数(位置と大きさ)が変化していることがわかる。
→つまり時期によって異なる遺伝子がはたらく。
唾腺染色体では相同染色体が対合している。
キイロショウジョウバエ2n=8→ 4本の染色体が観察される
アカムシユスリカ2n=6→ 3本の染色体が観察
「なぜ巨大な染色体になっているのか?」
→細胞分裂を伴わずにDNAの複製を行なっているから。(10回のDNA複製によって唾腺染色体は1000本近いDNAからなる。→多糸染色体と呼ばれる。)
「なぜパフの部分は膨らんでいるのか?」→染色体のクロマチン繊維がほどけた状態になっているから。(遺伝情報の転写が活発に行われている)
ちなみに唾腺染色体は間期の染色体である。巨大な染色体になっているため間期でも観察できる。
パフをもつ唾腺染色体の観察について
・核酸は酸性なので、塩基性色素で染まる。
酢酸カーミン溶液や酢酸オルセイン溶液、メチルグリーン・ピロニン溶液も塩基性である。
方法①:酢酸カーミン溶液や酢酸オルセイン溶液で染色→赤色
方法②:メチルグリーン・ピロニン溶液で染色
→メチルグリーンによってDNAは青色に
→ピロニンによってRNAは赤紫色になる。
パフは他の部分に比べて赤っぽく染まることから、パフの部分では転写
が活発に行われ、mRNAが合成されていることが分かる。