通信機能をもたせた電力網を「スマートグリッド」という。
「電気をいつ・どれだけ使っているか」をリアルタイムで供給側に伝え、天気や気まぐれで変わる太陽光・風力の電気も有効利用できるようになる。
さらに、地域や環境に合わせて効率よく電気を使う未来の仕組みを支えている。
従来は、電気をどれくらい使うかわからないので、発電側が需要を予測するしかなかった。
そのため、電力のムダも多かった。

スマートグリッドでは、
など、電気がつながっているところすべてを通信網でつなぐ。
消費者は、スマートメーターを利用して電気の使用量をリアルタイムで発電所に送信する。こうすれば、発電所はリアルタイムで発電量を需要に合わせることができる。
太陽光・風力など、人間が発電量を制御できない発電方法も普及した現代では、再エネの発電量の変動にあわせる必要があるため、再エネのリアルタイムの発電状況をしる必要もある。

などが可能になる。
などの利点があると説明したが、なぜだろうか。
通信網がつながると、需要と供給の両方がリアルタイムでわかる。これによって、上に挙げた点が実現できるのである。
消費者が、今どれくらい電力を消費しているのかがリアルタイムで分かるので、それにピッタリ合わせて発電すればよく、発電のムダを減らすことができる。
また、太陽光発電や風力発電などは人間が発電量を調整できない(自然任せ)ので、変動する分は発電所が調整しなければならない。スマートグリッドで再エネの発電量がリアルタイムで分かれば、発電所で発電量を適切に調整できる。
発電量がリアルタイムで全てわかるということは、発電所がたくさんあっても大丈夫ということでもある。地域ごとに小さな発電所を作り、地域ごとの細かい電力使用状況を把握することで、地域単位で電力の需給を最適化できる。
「需要制御」が可能という点は、現在日本では需要制御はあまり一般的ではないので馴染が薄いかもしれないが、米国などではすでに行われている。カリフォルニア州などでは、電力需給が逼迫した際にエアコンの出力を自動的に下げる仕組みがある。
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