バラモン
概要
古代インドにおける司祭者で、ヴァルナ制では最上級とされた。
彼らが執り行う宗教はバラモン教と呼ばれ、ウパニシャッド哲学を生み出したほか、ヒンドゥー教にもつながる広く普及した宗教であった。
流れ→古代インド
時代
前1500年頃〜
前6世紀前後 ウパニシャッド哲学の誕生
場所
詳細
古代インドにおいて、アーリア人が先住民と共存する際にうまれたのがヴァルナ制と呼ばれる身分観念で、バラモン(司祭)が最上級、クシャトリヤ(武士)、ヴァイシャ(農民・牧畜民・商人)、シュードラ(隷属民)と続くものです。
バラモン教
バラモンたちにより祭祀が執り行われていたバラモン教は、『リグ=ヴェーダ』を中心とするヴェーダを聖典とします。
これに使われたことから、サンスクリット語を正式な言語とされ、グプタ朝期に最も広まります。
マガダ国において 仏教、ジャイナ教 が登場しバラモンの権威を否定するようになると、祭祀至上主義から転換し、内面の思索を重視するウパニシャッド哲学が生まれます。
最も重要な思想は「梵我一如」で、宇宙の根本原理である 梵(ブラフマン) と人間存在の本質 我(アートマン) が本来一つのものである、という考え方です。
これを悟ることによって解脱に達することができ、それまでは業によってさまざまな姿に生まれ変わる輪廻が行われるとされました。
民衆に広まっていたバラモン教は、のちにヒンドゥー教に繋がっていきます。
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