電話
簡単なまとめ
電話には、固定電話と携帯電話(移動電話)がある。
先進国は、早くから電話が普及したため固定電話の普及率が高いが、近年は低下傾向。また、携帯電話の普及率も高い。
途上国は、インフラ整備費用の高さから固定電話はあまり普及せず、代わって携帯電話の普及が進んでいる。
(普及率。全て2021年の統計。総務省資料より)
固定電話と携帯電話
1990年代まで、電話と言えば固定電話しかありませんでした。
固定電話は、電話機同士を電話線でつなぐ必要があります。ですから、電話線を引くという作業が必要で、非常にコストがかかります。
筆者が親から聞いた話だと、昔は家に電話を引くために電話に加入する権利なるものを電電公社から買う必要があって、しかもそれが8万円もしたというのです。高すぎ。
でも携帯なんて便利なものはなかったので、高いお金を払って電話を引くしかなかったんですね。
というわけで、早くから電話を引く需要があった先進国では、不便でお金がかかるけども仕方なく固定電話を引いていった結果、先進国では固定電話の普及率が高くなったというわけです。
ところが、90年代以降携帯電話が登場し、急速に普及していきます。
携帯電話の利点は、なんといっても場所に縛られず、そして安いことです。
携帯電話は、電波を飛ばす基地局を整備する必要はあるものの、家一軒一軒に電話線を引くのに比べたら遥かに安く済みます。だって電波塔を一つ建てればそれで何百、何千の家に電波を届けられるんですから。
というわけで、90~00年代以降に電話が普及した国では、インフラ整備費用の安さと利便性から、固定電話はほとんど普及せず、携帯電話の普及率だけが伸びていくという現象が起こります。
また、先進国でも固定電話は新規契約が伸びず、普及率は徐々に低下する傾向にあります。
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