近世イラン
概要
イル=ハン国の後のイラン地域のお話です。
ティムール朝、サファヴィー朝といった短命ながらも存在感のある国が成立しました。
時代
14世紀〜18世紀
場所
詳細
ティムール朝
チャガタイ=ハン国出身のティムールは14世紀、ティムール朝をおこし、イラン、イラクを治めます。
1402年のアンカラの戦いでオスマン軍を破るなど急速な拡大を見せますが、彼の死後には分裂と統合を繰り返し衰退してゆき、16世紀初めにウズベクによって滅ぼされます。
サマルカンドを首都とし、トルコ人とイラン人の世界を統一した文化が発展しました。
特にウルグ=ベクの作らせた天文台を中心に、天文学や暦法が大いに発達します。
サファヴィー朝
ティムール朝が衰えると、神秘主義教団の長イスマーイールによってサファヴィー朝が開かれます。
統一のためシーア派(特に十二イマーム派)を国教とし、王はシャーの称号を用います。
16世紀末から17世紀頭にかけたアッバース1世の時代が最盛期で、首都イスファハーンは「世界の半分」と称されるほどでした。
その後次第に衰え、オスマン帝国に侵食されますが、イラン人国家カージャール朝がすぐにたちます。
関連単語
タグ
# アッバース1世
# アンカラの戦い
# イスファハーン
# イスマーイール