というイメージを持っておこう。
独立以来、一度も内戦が途切れたことがない。常に国土のどこかで内戦が発生しており、「世界で最も長く続いている内戦」ともいわれる。
そのため政治が極めて不安定で、2025年春現在では国軍の軍事政権となっている。
2011年に民主化を果たし、アウンサンスーチー政権が誕生したが、2021年に国軍がクーデターを起こし軍事政権に逆戻りした。
(アウン・サン・スー・チー女史、wikimedia commons)
政治が不安定であるため、経済発展も遅れている。
東南アジアでは最も貧しく、一人当たりGNIは1280ドルしかない。
東南アジアの経済も参照。
(外務省資料、2022年)
2011年に民主化を果たした際は、一時的に外資企業による投資が盛んになった。日本企業も多く投資していた。
ところが、2021年に国軍によるクーデタが発生すると外資企業による投資が激減した。
いまでも、政治が不安定でリスクが高いから投資はやめておこうという企業が多い。
現在では、安い労働力を活かした縫製産業が成長している。
ミャンマーは中国とインド洋を結ぶ回廊としての地政学的重要性が極めて高いことから、中国はミャンマーを地政学的に非常に重視している。
一帯一路の重要な構成国として、ミャンマーに多額の支援・融資を行い、港湾や道路などのインフラ整備などを進めてきた。
また、中国はミャンマーの軍事政権を支援しており、政治的にも密接な関係にある。

関連動画