ロシア革命

概要

ロシアでは、帝政が崩壊し、レーニンらによって社会主義化が進められました。

1910年代〜1920年代

第一次世界大戦に伴う疲弊などから、ペトログラードでデモやストライキが起こり各地に広まると、労働者や兵士はソヴィエトを組織して二月(三月)革命を推進しました。

その結果、ニコライ2世が退位して帝国は崩壊し、臨時政府が樹立されました。

そしてボリシェヴィキのレーニンは、革命をさらに進めるために四月テーゼを発表し、臨時政府の首相となったケレンスキーと対立しました。

ボリシェヴィキの勢力は拡大し、レーニンやトロツキーらは政府を倒して権力を握る十月(十一月)革命を起こし、無併合・無賠償・民族自決の原則による講和を呼びかけた 「平和に関する布告」 を出しました。

対外的には、1918年にドイツとブレスト＝リトフスク条約を結びました。

国内ではボリシェヴィキは憲法制定議会を封鎖し、また共産党と改称しました。

レーニンは社会主義を成功させるためには世界革命が必要だと考えたため、モスクワでコミンテルンを創設しましたが、失敗に終わりました。

これらのロシアでの革命に対して、連合国は革命の拡大を恐れて対ソ干渉戦争に乗り出しました。

ソヴィエト政府は赤軍やチェカによる反革命勢力の取り締まりや、強制的に穀物を徴発する戦時共産主義を実施しました。

その結果、農業や工業は混乱し、多くの餓死者を出す事態に陥りました。

これに対してレーニンは、余剰穀物の販売を認める 新経済政策(ネップ) に転換しました。

また、ロシア・ウクライナ・ベラルーシ・ザカフカースは連合して、 ソヴィエト社会主義連邦共和国 を結成しました。