その名の通り、細胞膜上に存在するタンパク質のこと。
膜タンパク質は、ある物質だけが通ることができる門のような役割をしている。
細胞は細胞膜で仕切られているため、細胞間を行き来することができない物質もある。
そのような物質は、膜たんぱく質という門があることで細胞間を行き来できるというわけである。

膜タンパク質には、大きく分けて、
の2種類がある。
~の部分には、イオンの名称がはいることがほとんどであり、そのイオンだけを通すことができるのである。
※ただし、神経の伝導の分野で登場する「ナトリウムポンプ」では、ナトリウムイオンとカリウムイオンが移動する。

物質の細胞内外の濃度に関係なく、決まった方向に物質を運ぶ。
このポンプのはたらきのことを、能動輸送という。
ポンプを通して物質を移動させる際には、ATPを消費する。
その結果、細胞内外で物質の濃度差ができることになる。
膜タンパク質の門が開くと、物質は、濃度が大きい方から小さい方に向かって、濃度差をなくすように移動する。
このチャネルのはたらきを、受動輸送という。
受動輸送は、物質が勝手に移動してくれるので、運ぶエネルギーは必要なく、ATPは消費しない。
受動輸送の結果、細胞内外の濃度差が小さくなる。
✍🏻 ポンプとチャネルの違いについて、しっかり理解しておくこと!!
特に「~チャネル」では、
これは、膜タンパク質の門が開くきっかけが何か、ということを表している。
細胞膜表面の電位が変化すると開く。
神経の伝導に大きく関わる膜タンパク質はこちらのタイプである。
細胞膜の電位に関わらず、特定の物質がくっつくと開く。
神経の伝達に大きくかかわる膜たんぱく質はこちらのタイプである。
膜たんぱく質については、「おうち生物 静止電位」の真ん中くらいで詳しく解説しています。
動画で学びたい人はこちらを見てみてね。
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