ルール占領

概要

フランス・ポアンカレ内閣が、ドイツの賠償金支払い不履行を理由にルール地方を占領した出来事。

戦間期のドイツとフランスの対立のピークで、ドイツが賠償金支払いの姿勢を見せたことで解決した。

流れ→不況と秩序の崩壊

まとめ→大戦

時代

1923年

場所

詳細

ヴェルサイユ条約では、ドイツは賠償金の支払いを滞らせた場合にフランスが石炭の産地、ルール地方を占領することを定めていました。

当時のヨーロッパでは、ドイツ経済破壊防止のため、賠償金支払いの不履行に寛容な風潮がありましたが、フランスのポアンカレ内閣は23年にルール地方を占領します。

これに対しドイツは、石炭生産の怠慢による消極的抵抗(これによりフランスの利益が減る)をしますが、ドイツ全体の生産力も低下したことが賠償金のための通貨発行と相まってハイパーインフレーションを引き起こします。

新首相シュトレーゼマンが消極的抵抗の中止を宣言し、インフレの収束と賠償金支払い履行の姿勢を見せ、ドーズ案により賠償金問題が一応の解決を見せたことでフランスは撤退した。