大戦まとめ
概要
二度にわたる大戦のまとめです。
同盟国対協商国の一次大戦を経た一時的な平和が、恐慌により崩壊しファシズム(枢軸国)対反ファシズム(連合国)の二次大戦へと移り変わっていきます。
時代
1914年〜1945年
まとめ図
詳細
第一次世界大戦
同盟国と協商国に分かれて軍備拡大を進めていましたが、その両陣営の対立から生まれたのが第一次世界大戦です。
バルカン半島での争いを背景として、サライェボ事件がきっかけとなり開戦します。
想定外の長期戦となったことで、各国で軍隊だけではなく民間人も戦争に関わる総力戦が繰り広げられました。
ロシアではその疲弊により二月革命、十月革命が起きて1918年にブレスト=リトフスク条約で戦線から離脱、ソ連が成立します。
ドイツでもキール軍港の水軍反乱をきっかけに革命が起き、1919年に降伏、ヴァイマル憲法が制定されました。
ヴェルサイユ・ワシントン体制
1919年に開かれたパリ講和会議によって定められたヴェルサイユ条約と21年にワシントン会議によって定められた四カ国条約・九カ国条約で成立した国際秩序をヴェルサイユ体制・ワシントン体制と呼びます。
各国はアメリカの経済援助で復興を遂げ、輸出の急増したアメリアは債務国から債権国となります。
ロカルノ条約、不戦条約も結ばれ国際協調体制が作られました。
世界恐慌
アメリカを中心に安定を見せていた世界情勢ですが、1929年の世界恐慌を転機に大きく揺れ動くこととなります。
アメリカでは「フーヴァー・モラトリアム」がうまく行かず、フランクリン=ルーズヴェルトによるニューディール政策が行われます。
イギリス・フランスではそれぞれポンド・ブロック、フラン・ブロックと呼ばれる植民地との間でのブロック経済を作り上げました。
またフランスはドイツへの債務履行を求めてルール占領を行いますが国際社会の批判を浴びて撤退します。
イタリア・日本・ドイツなど、植民地を持たない「持たざる国」はブロック経済が作れず、ファシズムへと走りました。
第二次世界大戦
スペインでファシズムと反ファシズムが対立したことに対し、前者にドイツ・イタリアが、後者にソ連が味方し国際的な争いとなったスペイン内戦が36年に勃発します。
イギリス・フランスは不干渉政策をとっていました。
同時期にドイツ・イタリアと同盟を組んだ日本も含めた三国は「枢軸国」と呼ばれるファシズム陣営となります。
38年、ドイツはオーストリアを併合し、ソ連と独ソ不可侵条約を成立させます。
39年、勢いそのままにポーランドに侵攻すると米・英・仏の連合国に宣戦布告、フランスに傀儡政権であるヴィシー政府を立てます。
41年に日ソ中立条約を成立させると、日本は真珠湾攻撃をし、アメリカも本格的に参戦、太平洋戦争が始まります。
しかし同年独ソ戦が始まり、翌年のスターリングラードの戦いでドイツが敗れます。
そのことを受けイタリアは降伏、44年の連合国によるノルマンディー上陸でパリが解放され、45年にベルリンも陥落したことでドイツは降伏します。
日本もミッドウェー海戦からの連敗、本土攻撃によりポツダム宣言を受諾、枢軸国の完敗で幕を閉じました。
補足
まとめ図について、作った身がいうべきでないかもしれませんが使うことはあまりお勧めしません。
それよりもこれを参考に自分で書き直して見ることをおすすめします。
教科書や授業ノートを見返し、国の流れと同時期に何が起きているかを把握しながら自分で書くことで、驚くほど頭の中が整理されますよ!