がんなどの腫瘍細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃する免疫細胞のこと。白血球の1種である。
NK細胞の攻撃の特徴は、誰の指令を受けることもなく、敵を発見次第、即座に攻撃することだ。
「抗原を直接攻撃する」と聞くと、キラーT細胞を思い浮かべる人もいるのではないだろうか。
そう、NK細胞もキラーT細胞も、抗原となる細胞などの異物を直接攻撃するという、同じような働きをする。
では、両者は何が違うのかというと、
それはずばり、即効性の違いである。
キラーT細胞は、抗原提示を受けてから活性化し、攻撃するのに対して、
NK細胞は、抗原提示なしに攻撃するのだ。

それゆえ、3段階の免疫機構でいうと、
NK細胞⇒自然免疫
キラーT細胞⇒適応免疫(獲得免疫)
に区分されているのである。(ここ大事!)
すぐに攻撃できるということは、より緊急性があるということだ。
例えばがん細胞など、より排除に急を要する異常細胞は、NK細胞によりいち早く排除されるのである。
他にも免疫細胞には様々なはたらきを持ったものがあり、それぞれの役割を果たしているのである。
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