フェルマーの小定理
概要
が成り立つ。これをフェルマーの小定理という。前提を満たせば、
とにかく前提が肝なので、証明まで理解して、知識の漏れの無いように押さえておこう。
大学入試では、知っておかなければ解けない問題はないが、知っていると見通しが良くなる問題はちょいちょいある。(下の補足も参照)
例
例えば
より確かに成り立っていることがわかる。
証明
以下、合同式の法は全て
まず、それぞれに
( ) の証明
このとき、差である
ところが、上の設定から
なので、
この (
よって、
を得る。
が成り立つことが示された。■
補足
フェルマーの小定理を使った演習問題の動画は、こちらのokedouのリンクから確認できる。
教科書には出てこない定理なので、入試で「フェルマーの小定理より」といきなり使って良いかどうかは意見が分かれるところ。個人的には、見通しを立てる道具として使って、答案を書くときには地道に書いた方が良いと考えている。
また、これは整数論の世界ですごく有名な定理であるものの、フェルマーの最終定理というオバケ定理があることによって名前に「小」がつけられていて、可哀想である。