李淵
概要
唐代最初の皇帝、高祖。
隋代を受け継ぐ制度を整えた。
流れ→唐
まとめ→中国王朝
時代
位 618年〜626年
場所
詳細
李淵(りえん)は隋末の混乱の中で長安に入り、自ら即位して高祖となり唐を起こしました。
政治の方針は隋の文帝(楊堅)に倣ったもので、律令を施行し、三省六部制や均田制を整備しました。
律令制とは法による支配のことで、このような体制での支配をする国家を律令国家と呼び、数々の国家の模範となります。
律は刑法、令は行政法を指し、それを補佐するものとして格・式も置かれ、まとめて律令格式と呼ばれます。
三省六部制は官僚機関の制度を指し、三省は中書省・門下省・尚書省を指し、六部は尚書省の下部機関です。
中書省は詔勅(命令)の起草を、門下省はその審査・封駁(差し戻し)を、尚書省はその実施を担当する機関で、科挙の実施も尚書省の管轄でした。
三省六部の他に九寺・一台も置かれ、一台とは御史台(ぎょしだい)、官僚の監査機関を指します。
地方行政は隋の州県制を受け継ぎ、北魏に始まる均田制が取られていました。
均田制は、国家が土地を国民に口分田(一代限り)・永業田(世襲が許される)として貸し出すかわりに租庸調・力役/府兵制での徴用、といった税を収める義務を負わせる制度です。
子の李世民が後を継ぎます。
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