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季節風


季節風

大陸と海洋の温度差によって生じる、季節によって風向が変わる風。

モンスーンとも呼ばれる。

ここでは、アジアの季節風について述べる。

実際の風の動きは、nullschoolというサイトで閲覧できる。

原理

大陸と海洋の温度差が原因。海陸風の大規模バージョンだと思えばよい。

夏は大陸の方が暖かく、冬は海洋の方が暖かくなる。

夏の季節風.jpg 冬の季節風.jpgちとにとせさんより)

アジアのモンスーン

季節風の影響を非常に強く受ける地域であるため、これらの地域はモンスーンアジアとも呼ばれる。

シベリアと大平洋・インド洋の温度差によって生まれる。

風向

  • 東アジア→南西・北東
  • 南・東南アジア→南東・北西

となる。

ユーラシア大陸東部を超ざっくり描くと、図のようになる。

つまり、本来ならば、

  • 日本・韓国など東アジアは東⇔西
  • インド・タイなど南・東南アジアは南⇔北

の向きに風が吹くことになる(薄い矢印)。

これがコリオリの力で右に曲げられる結果、

  • 低緯度→南西・北東
  • 高緯度→南東・北西

となる(濃い矢印)。

季節風 模式図.jpg

気候への影響

海洋から暖かく湿った空気が流れ込むため、雨が降る。

Am気候をつくる要因ともなっている。

また、中緯度地域でも季節風の影響で雨が降り、砂漠にならない

中緯度の大陸東岸に、温暖湿潤気候(Cfaができる理由である。

大陸から冷たく乾燥した空気が流れ込むため、冬は寒く、雨が降らない。

中国内陸部、インド北部などで温暖冬季少雨気候(Cwが形成される要因である。

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