海外進出
概要
大航海時代に航海技術が身につくと、貿易に参加するためにアジアやその周辺地域に進出しました。
スペインやポルトガルが先導し、オランダ、イギリス、フランスと続きます。
まとめ→近世ヨーロッパ
時代
16世紀〜18世紀
詳細
16世紀
ポルトガルはインド航路を開拓し、インドのゴアを占領してアジア貿易の拠点とし、マラッカやモルッカ諸島なども支配下におきました。
またマカオに居住権を獲得し、拠点として対中国貿易を行いました。
スペインはフェリペ2世の治世にフィリピンを領有し、マニラを拠点にアジア貿易を展開しました。
17世紀前半
オランダは1603年に東インド会社を設立し、ジャワ島のバタヴィアを拠点に香辛料貿易の実権を握りました。
さらにアンボイナ事件でイギリス勢力をインドネシアから締め出し、南アフリカにケープ植民地を築き、さらには一時台湾も占領しました。
イギリスは1600年に東インド会社を設立し東アジア貿易を試みましたが、アンボイナ事件以降はインド経営に力を注ぎました。
17世紀後半
1651年にイギリスが輸入品を原産国かイギリスの船で輸送することとする航海法を定めると、中継貿易で栄えていたオランダに打撃を与え、イギリス=オランダ戦争(英蘭戦争)が勃発します。
3度にわたる英蘭戦争の末、イギリスが覇権争いで優位にたちます。
そのイギリスの最後の競争相手が、コルベールにより再建された東インド会社を持つフランスでした.
七年戦争の戦場の一つであったインドでのその勢力争いは行われ、1757年のプラッシーの戦いでクライヴ率いるイギリス軍が勝利したことでイギリスが覇権を握ることとなり、インドの植民地化は進んでいきます。
補足
それぞれの時代の内政と紐付けて学習してみてください。
関連単語
タグ
# アンボイナ事件
# イギリス
# イギリス=オランダ戦争
# インド航路
# ゴア
# スペイン
# スペイン・ハプスブルク家
# スペイン王国
# バタヴィア
# フィリピン
# フェリペ2世
# フランス
# プラッシーの戦い
# ポルトガル
# マカオ
# マニラ
# マラッカ海峡
# マラッカ王国
# モルッカ諸島
# 台湾
# 大航海時代
# 東インド会社
# 海外進出