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世界恐慌


概要

1929年にアメリカのウォール街で始まった、世界的不況。

各国が自国を優先する政策を取り、ブロック経済やファシズム政権が作られたため、第一次世界大戦後の国際秩序は崩壊した。

流れ→アメリカの繁栄不況と秩序の崩壊

まとめ→大戦

時代

1929年10月24日〜

場所

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詳細

1929年10月24日(「暗黒の木曜日」)、ウォール街の株式取引所で株価が暴落しました。

生産過剰による物価下落や世界市場の狭まりなどで下降傾向にありながらも、過熱した投機ブームの楽観的見通しで成立していた経済は急速に縮小し、不況に陥りました。

預金者が一斉に預金引き出しを行おうとして銀行が倒産する取り付け騒ぎなどの混乱をまねき、失業者も増大しました。

この恐慌は全世界に波及し、特にアメリカ資本に支えられていたドイツ経済は大きな打撃を受けました。

時の大統領フーヴァーは、周期的な不況だとして放任主義を取る「フーヴァー=モラトリアム」を行いましたが効果はありませんでした。

植民地を多く持つ国々は、高い保護関税を設け、本国と植民地を結ぶ閉鎖的で自国本位のブロック経済の樹立を図った一方、植民地をあまり持たない国々は軍備拡張と対外戦略により経済危機を乗り切ろうとし、ファシズム国家が誕生することとなりました。

アメリカでは32年に、復興金融公社(RFC)を設置しただけのフーヴァーに代わり民主党のフランクリン=ローズヴェルトが当選し、ニューディール政策 を行ったことで危機は一応の収束を見せました。

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